先入観にだまされてはいけない


学生時代のポリクリは、実際に生の医療現場で働く最初のステップであり、そこでの衝撃や感動、つらい体験というのがとても印象深く残るものです。
しかし、その印象を全面的に信頼してしまうと、案外失敗してしまうということがあります
学生が任され、そして経験できる部分はやはり一部分であり、実際にはかなり多くの書類仕事と、多病棟や他科との連携、人間関係が深くかかわります。
そして、一人前になると常に何十人もの患者さんを抱えた重圧の中で、それをさらに効率よくこなしていく必要があります。
ここでは、実際と想像のギャップに悩んだ医師をご紹介していきます。

楽な科ではなかった話


ある先生は、学生のころからラグビーを経験しており体力に自信がありました。
ただ、医者としての専門性を決める際、激務であるところはいつか自分がつぶれると思い、ふとポリクリで印象的であった皮膚科を選択しました。
創傷治療は意外に楽しく、そして何より外科などと少し異なり、楽な印象があったのです。
こうした理由から、比較的内科よりマイナーよりのローテーションに応募し、いざレジデントとなる際に、医師の募集をさかんにしていた、創傷治療で有名な皮膚科を選択して別の病院に転職し入りました。

しかし、フタをあけてみると、やけど治療は毎日が戦場であり、安定していた患者の症状が急変することもしばしばでした。
創傷に強い病院を選んだせいもあり、3次の病院で創傷に特化した重症例が数多く搬送され、その対応に手一杯となりました。

ですが、そこはやはり医療界です。
初期ではないにしろ、新米のレジデントの力は弱く、勤務時間の短縮なんて出来るはずがありません。
毎日ひたすら戦場もとい洗浄と包交そして抗生剤の日々。
水分管理もシビアであり、夜な夜な呼び出されます。
何か起きたら真っ先に電話がかかってくるお役目であり、救急といっても過言ではありません。
特に創傷患者はデリケートな扱いが要求され、ストレスがたまります。
プライベートで自分の時間を作るなんてとてもではないけど無理です。

結果的に、ラグビーで鍛えたはずの先生は、意外にも心身を壊して休職することとなってしまったのです。

一度別の世界の人の話を聞いてみるのは意味がある


こうした状況でも、そんなの当たり前だ、という方もおられるでしょう。
しかし、実際には多くの研修医がこうした状況でつぶれていくこともしばしばです。
専門を新たに変えようと思っている先生、そして新しい職場の制度になじめない先生も非常に多いのです。
このようなミスマッチを避けるにあたって、コンサルタントは良い仕事をします。
彼らは医者ではないかもしれませんが、現場を冷静に、客観的に社会人の目で見ています
その話を聞いておくことは、自分が選択するときの一つの情報として非常に役立ちます。

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