1. 体験談⑥地元の高齢者の為に働きたかった

体験談⑥地元の高齢者の為に働きたかった

医師のキャリアはさまざま


医師でない人が医師の転職の局面を垣間見た際、非常にうらやむのは、その多彩なキャリア構築が可能な点です。
たしかに、医療という枠にある程度限定されはしますが、その中でさまざまな専門性を磨いていくことができます。
ある人が鼻で笑う専門に、ある人は人生をかけて挑みます。人生いろいろとはよくいったものです。ここでは、一人の医師の話をご紹介します。

高齢者医療も立派な専門性


少し昔、一人の先生は、高齢者医療というフィールドに想いを抱いていました。
当時高齢者医療、老人ホームのお医者さんというのは、現役である程度やった人がのんびりと身に着けた専門性を発揮するところ、そこからのキャリアアップは難しいと考えられていました。
やはり外科や救急は激務でも花形ですし、若いうちしか持たない上、貴重な経験がつめます。
生粋の内科は、非常に頭脳に長けた人がさまざまな実績を出すにはうってつけです。

しかし、この先生はかねてから調子の悪いどんな地域の人も、長く診て健康を維持するんだ、という意欲にあふれ、とりわけ心身の機能が弱ってくる高齢者という分野に魅力を感じていました。
しかし、周りに相談すると、絶対にやめとけ、若いうちにそんなとこいったら終わりだという声が非常に多いものでした。

コンサルタントという存在が丁度出来始めたころ、偶然にもこの先生にお会いした時、自分のやりたいことと周りの印象とのギャップで悩まれており、コンサルタントは丁寧に高齢者医療の実態を調べ、卓越した内科診療技術が必要であり、それをゆっくりと学べる環境があること、海外ではひとつの大きな分野として確立していることなどを話しました。
そして日本でも高齢者が増加しており、こうした高齢者を多く専門に扱う病院が出始めており、積極的に医師の募集をしていたのです。

結果的に周りの意見とは裏腹にこの先生は地元の病院で高齢者医療の道へ進みました。
そして5年、10年近くが過ぎ、時代は医師不足と共に多くの診療科で医師の過酷な労働環境がとり立たされています。
一方で、若いうちから専門に没頭できたこの先生は、老年期においては有名な地域に貢献する医師として、日々高齢者の為の医療を実現できており、とても楽しく患者さんと向き合っています。

花形でい続けられる人は少ない


花形という言葉がありますが、この花形で長くい続けられる医師は意外にも少ないことが、現場に出てみるとわかります。
1年、2年は可能でも、それが10年、20年続くと、それは可能だろうか、と悩みます。
一方で、自分の中に専門の種を持っている方は、それが花形であろうと、花形でなかろうと、非常に充実した医師ライフを満喫していることが多いのです。
評判にとらわれず、自分にとって最良の選択をするのに、コンサルタントの助言はとても役に立つことがわかります。